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1.3 熱変位対策
NC機による長時間の研削加工では、環境変化や条件変化などによる熱変位対策が必要である。
また、砥石の脱着作業も多く主軸を止める頻度も多いため、作業者は主軸の変位を気にしながら、
スタートボタンを押す場合が見受けられる。主軸の冷却用オイルクーラは、
従来機はON/OFF方式±0.5℃制御から、インバータ方式±0.1℃制御による主軸直接冷却方式とし、
従来機より変位変動幅が大幅に改善できた。更に主軸の前部のダストカバー構造を見直し、
湿式加工時の気化熱による影響を極力抑える構造とした。
また、従来機と同様、コラム熱対称構造や断熱カバーなどは継承している。
図10はいろいろな加工条件変化を想定し、主軸の変位量を連続して測定したグラフである。
乾式から湿式加工に変えた時の変位量が最大であるが、3μm程度に抑えることが出来た。

図10 MEISTER V3 乾式・湿式ランダム熱変位測定
1.4 高剛性化
金型部品の殆どが硬度の高い材料であり、金型ユーザーは機械の剛性アップ要求が強いため、
主軸ヘッドの大幅な改良をしている。従来は主軸ヘッドの中にスピンドルのハウジングが入る一般的な構造から、
ハウジング一体型の主軸ヘッドにすることで、アゴ下寸法を変えずに、スピンドルの軸径をφ35からφ50まで上げている。
主軸ヘッドの取付け面はスライドベースと摺り合わせ、ボルト固定としている。
これにより、主軸先端部での剛性は従来機比1.5倍、50N/μmを実現している。
深溝の倒れやサイド研削の真直度、角ダレの少ない鏡面研削が容易に可能となっている。
図11は従来機との主軸剛性の比較である。

図11 MEISTER V3 主軸剛性(上下)
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